昨日まで普通に使えていた「Power2Go 13」を、いつものようにクリックしたのに何も起きない。何度クリックしても画面が出てこないと、最初は「ソフトが壊れたのかな?」と思いますよね。
ところが今回、私もまさにこの状態になりました。再インストールを考える前にWindows Updateの履歴を確認したところ、直前に入っていたのが「KB5124010」。そこでこの更新プログラムをアンインストールしたところ、Power2Go 13は再び起動できるようになりました。
しかも、あとからMicrosoftの情報を確認すると、KB5124010以降のWindows 11で、AC-3(Dolby Digital)の音声デコードを必要とする一部アプリが予期せず終了する問題が確認されています。アプリによっては、起動そのものに失敗するケースもあるようです。
この記事では、Power2Go 13が突然起動しなくなったときに、私がどこを確認し、なぜ再インストールより先にWindows Updateを疑ったのかを、実際に起きた順番に沿って紹介します。
同じように「昨日まで動いていたのに、今日になったら起動しない」という状態なら、まずWindows Updateの履歴を見るところから始めてみてください。いきなりソフトを削除する必要はないかもしれません。
1.Power2Go 13が突然起動しないとき、まず確認したいこと
Power2Go 13を使っていると、CDやDVDの書き込みをしたいときにアイコンをクリックするのがいつもの流れです。
私の場合も、特別なことをしたわけではありません。いつも通り起動しようとしただけでした。
ところが、クリックしてもPower2Goの画面が出てきません。
こういうとき、意外と困るんですよね。エラーメッセージが表示されれば「ここが悪いのかな」と考えられますが、何も表示されないまま反応がないと、ソフトなのかWindowsなのか、それともパソコンそのものなのか、手がかりがありません。
特にPower2Goのような長く使っているソフトの場合、「そろそろ再インストールかな」と考えやすいもの。でも今回は、そこですぐ削除しなくて正解でした。
「起動しない」と「ディスクを認識しない」は別のトラブル
まず整理しておきたいのが、Power2Goの画面そのものが出てこないケースと、Power2Goは起動するけれどCDやDVDを認識しないケースは別だということです。
| 症状 | 最初に疑いたい場所 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| Power2Goの画面が出ない | Windowsやソフト側 | Windows Updateの履歴 |
| 起動するがディスクを認識しない | 光学ドライブやメディア | ドライブの認識状態 |
| 書き込み途中で失敗する | メディア・ドライブ・ソフト | 別のディスクでも試す |
| 起動直後に消える | Windowsとアプリの互換性 | 直前の更新やエラー履歴 |
今回のようにアイコンをクリックしてもPower2Go 13そのものが立ち上がらないのであれば、最初からDVDドライブを疑うより、Windows側で何か変化がなかったかを見るほうが効率的です。
「ドライブが壊れたのかな」とパソコンの裏側まで確認したくなりますが、そこは一旦ストップ。まず更新履歴です。
Windows Updateの直後なら、時系列を確認する
今回のようなトラブルで意外と役立つのが「いつから使えなくなったのか」という記憶です。
例えば、9月25日まではPower2Go 13が普通に起動していたのに、9月26日に突然起動しなくなった。その間にWindows Updateが入っていた。
このように日付が近ければ、原因を探るうえでかなり重要な手がかりになります。
Windows 11では、設定から「Windows Update」→「更新の履歴」と進むと、最近インストールされた更新プログラムを確認できます。
私もここを確認して、Power2Goが起動しなくなったタイミングとWindows Updateの時期が重なっていることに気づきました。
この時点で、単純なPower2Goの破損だけではなさそうだと感じました。
2.Windows 11のKB5124010が入っていたら確認したい理由
今回、Power2Go 13が起動しなくなった原因として強く疑ったのが、2026年9月に配信されたWindows 11の更新プログラム「KB5124010」です。
Microsoftによると、KB5124010はWindows 11 24H2、25H2、26H2向けの2026年9月のプレビュー更新プログラムです。セキュリティ更新ではなく、品質改善などを含む更新として公開されています。
そして、その後Microsoftは、KB5124010以降の更新を適用した環境で、AC-3(Dolby Digital)の音声デコードを必要とする一部アプリが予期せず終了する問題を既知の問題として公開しました。
症状はアプリによって異なり、起動できない場合もあれば、通常は動作していて特定の機能を使ったときに終了する場合もあるとされています。
つまり、今回の「Power2Go 13をクリックしても起動しない」という症状を考えると、Windows Updateとの関連を調べる価値は十分にあります。
ただし、ここは大事なので強調しておきます。
MicrosoftがPower2Go 13を名指しして原因を公式発表しているわけではありません。
そのため、「Power2Go 13が起動しない原因は必ずKB5124010」と断定するのではなく、Windows側で確認されているAC-3関連の問題と、実際にPower2Go 13が起動しなくなった時期が一致している場合に、候補のひとつとして考えるのが自然です。
実際に私がKB5124010をアンインストールした理由
私の場合は、Power2Go 13が突然起動しなくなったことに加えて、Windows Updateのタイミングが重なっていました。
そこで、何度も再インストールを繰り返すより、まず直前の更新を確認することにしました。
KB5124010をアンインストールすると、Power2Go 13が起動。
ここはかなりホッとしました。
パソコンを買い替えるほど古い環境でもない。Power2Go 13も、それまで普通に使えていた。なのに突然起動しないという状況だったので、原因が見えてきた瞬間は「やっぱりWindows側だったのか」と感じました。
同じような症状については、2026年9月26日付のユーザー投稿でも、KB5124010に含まれる「msmpeg2ac3dec.dll」に関係するエラーがイベントビューアーで確認され、KB5124010をアンインストールしたところPower2Go 13が復旧したという事例があります。これはMicrosoftやCyberLinkによる公式発表ではありませんが、今回の症状を考えるうえでは参考になる情報です。
3.Power2Go 13が起動しないときの対処法を順番に試す
「じゃあKB5124010を削除すればいいんだ」と急いで操作したくなるところですが、私は原因を切り分けながら進めるほうがいいと思っています。
特に、Windows Updateが原因なのかPower2Go自体の問題なのかで、やることが大きく変わります。
最初にやる確認はこの順番
- Power2Go 13をクリックして本当にまったく起動しないのか確認する
- パソコンを一度再起動して、もう一度起動してみる
- Windows Updateの更新履歴を確認する
- Power2Goが起動しなくなった日と更新日を照らし合わせる
- KB5124010が入っている場合は、今回の問題との関連を確認する
- それでも原因が見えない場合にPower2Go 13の再インストールを検討する
この順番にしたのは、いきなりソフトを削除すると、せっかく見つかりかけた原因まで分からなくなってしまうからです。
KB5124010の更新履歴を確認する
Windows 11の設定を開き、「Windows Update」から「更新の履歴」を確認します。
そこでKB5124010が見つかったら、Power2Go 13が起動しなくなった時期と照らし合わせてみてください。
今回のように、Power2Goが正常だった時期とKB5124010のインストール後がきれいにつながるなら、再インストールを急がずWindows Update側を疑うという判断ができます。
反対に、KB5124010が入る前からPower2Goの動作がおかしかったのであれば、話は変わってきます。
ソフト側の破損やWindows環境の別の問題も考えたほうがよさそうです。
KB5124010をアンインストールする前に知っておきたいこと
今回のKB5124010は、Microsoftの分類では2026年9月のセキュリティ以外のプレビュー更新です。Microsoftの公開情報でも、24H2について9月のプレビュー更新が最後のプレビュー更新になることなどが案内されています。
ただし、「プレビューだから何をしても大丈夫」という意味ではありません。
Windows Updateの更新プログラムを削除する操作には、それなりに慎重さが必要です。特に仕事で使っているパソコンなら、Power2Goだけを直すために別の問題を招くのは避けたいところでしょう。
私の場合は、Power2Go 13が使えないという明確な不具合が発生しており、しかも更新との時系列が一致していたため、KB5124010をアンインストールする判断をしました。
そして実際にPower2Goが復旧した。
この「やってみたら直った」という結果が、今回の記事で一番伝えたいところです。
4.KB5124010を外しても直らない場合は再インストールを考える
すべてのPower2Go 13ユーザーが同じ原因とは限りません。
KB5124010が入っていない、更新日と症状が合わない、あるいはアンインストールしてもPower2Goが起動しないのであれば、次はソフト側を確認します。
Power2Go 13の再インストールは最後のほうでいい
ソフトが起動しないと、「とりあえず再インストールしてみよう」と考えますよね。もちろん、それで直るケースもあります。
Power2Goのプログラムファイルが壊れていたり、インストール環境に何らかの問題が発生していたりする場合には、入れ直すことで改善する可能性があります。
ただ、今回のようにWindows Update後から急に起動しなくなったのであれば、再インストールだけを何度も繰り返すのは少し遠回りです。
| 状況 | 優先したい確認 | 判断の目安 |
|---|---|---|
| Windows Update直後から起動しない | 更新履歴 | まずKB5124010との時系列を見る |
| 更新とは無関係に起動しない | Power2Go側 | 再起動や再インストールを検討 |
| 再インストールしても起動しない | Windows・常駐ソフトなど | ソフト以外の原因も疑う |
| Power2Goは起動する | ドライブ・メディア | 書き込み側のトラブルを確認 |
CyberLink公式のPower2Go 13パッチも確認しておく
Power2Go 13については、CyberLinkのサポートページで製品アップデートを確認できます。
現在公開されているPower2Go 13のパッチには、Windows 10 May 2020 Updateとの互換性を高めるためのものなどがあります。CyberLinkのページでは、Power2Go 13のリリース日やビルド番号、各パッチの内容も確認できます。
ただし、ここでも注意したいのが「古いパッチを入れれば今回の問題も直る」とは限らないことです。
今回の問題はWindows 11側の更新後に発生しているため、Power2Goの最新版パッチがあるか確認することと、KB5124010との関連を切り分けることは別々に考えたほうがいいでしょう。
また、CyberLinkが公開しているPower2Go 13のシステム要件はWindows 10、8.1、8、7となっており、現在のWindows 11環境が公式の最低動作環境として明記されているわけではありません。
長く使ってきたソフトほど、「今まで普通に動いていたから大丈夫」と思ってしまいます。今回の私もそうでした。
とはいえ、今回の私の環境では、Windows Updateを外したことで起動できるようになりました。ここは再インストールよりも先に確認しておいてよかった部分です。
5.Power2Go 13が復旧したあと、Windows Updateをどうするか
今回いちばん悩んだのが、Power2Go 13が起動したあとです。
「直った、よかった」で終われば簡単なのですが、Windows Updateをそのままにしておくわけにもいきません。
KB5124010をアンインストールした状態ならPower2Goは使える。でも、いつまでも更新を止めておくのも気になります。
そこで私は、Windows Updateを一時停止して様子を見ることにしました。
ここで大切なのは、「更新を永久に止める」のではなく、修正版が出るまでの一時的な回避として考えることです。
意図しない適用を防ぐため、設定のWindows Update内にある「最新の更新プログラムをすぐに入手する」をオフにして様子を見るということですね。
更新停止の期限が近づいたら、もう一度情報を確認する
今回のようなWindows Updateが関係していそうな不具合は、時間が経てば修正版が出る可能性があります。だからこそ、今すぐ元に戻すのではなく、次の更新でどう変わったのかを確認することにしました。
実際、MicrosoftはKB5124010以降で発生するAC-3関連の問題について、今後のWindows Updateで解決する予定だと案内しています。
そのため、私自身も更新の一時停止期限が近づいたら、いきなり再開するのではなく、まず現在の情報を確認するつもりです。
例えば検索するときは、
KB5124010 修正
Windows 11 AC-3 不具合 修正
といったキーワードで最新情報を確認します。
もし、その時点で窓の杜などに「○月の更新プログラムで修正された」「KB○○○○○○○で解決した」といった新しい情報が出ていれば、その内容とMicrosoftの公式情報を確認してからWindows Updateの一時停止を解除するつもりです。
今回のように原因らしきものが見えているときほど、焦って元に戻すより、修正されたことを確認してから動かしたほうが安心できます。
Power2Go 13を使い続けたいなら代替ソフトも選択肢
もしPower2Go 13がどうしても安定しない状態が続くなら、別のライティングソフトを検討する方法もあります。
ただし、ここは「Power2Goが起動しないから、すぐ別ソフトへ乗り換えましょう」とする話ではありません。
CDやDVDへの書き込みをたまにしか使わない人なら、まず今回のWindows側の問題が解消されるのを待つという判断もできます。
逆に、仕事や趣味でディスク作成を頻繁に行っていて、今日明日にでも書き込みが必要なら、代替ソフトを用意しておくと安心です。
| 使い方 | 向いている判断 | 理由 |
|---|---|---|
| たまにCD/DVDを作る | Power2Goの復旧を待つ | 乗り換えの手間を増やさずに済む |
| すぐ書き込みたい | 代替ソフトも検討 | 作業を止めずに済む |
| Power2Goを長年使っている | まず原因を切り分ける | 環境を大きく変えずに済む |
| Windows更新後だけ不具合が出る | Windows側の修正を待つ | アプリだけの問題とは限らない |
私自身は、Power2Go 13を長く使ってきたこともあり、今回すぐに別ソフトへ乗り換えるつもりはありません。
何より、KB5124010を外したらちゃんと起動した。
この事実があるので、まずはWindows側の修正状況を見ながら、今までの環境を維持することにしました。
まとめ|Power2Go 13が起動しないなら、再インストールの前にWindows Updateを確認
Power2Go 13をクリックしても何も起こらないと、「ソフトが壊れた」と考えてしまいがちです。
私も最初は同じでした。ところが、Windows Updateの履歴を確認してみると、Power2Goが使えなくなったタイミングとKB5124010の適用時期が重なっていました。
そこでKB5124010をアンインストールしたところ、Power2Go 13は起動できるようになりました。
Microsoftも、KB5124010以降のWindows 11でAC-3の音声デコードを必要とする一部アプリが予期せず終了する問題を確認しており、アプリによっては起動時に失敗するケースも案内しています。
もちろん、これだけでPower2Go 13の不具合原因がKB5124010だと断定することはできません。CyberLinkからPower2Go 13について直接原因を公表した情報も、現時点では確認できません。
それでも、「Windows Updateのあとから突然Power2Go 13が起動しなくなった」という人は、再インストールする前に更新履歴を確認する価値があります。
KB5124010が入っていて、Power2Goが使えなくなった時期とも一致しているなら、今回の事例はかなり参考になるはずです。
今回の私も、最初は原因が分からないまま再インストールを考えました。それが更新履歴を確認した途端、「もしかして、これか」と話がつながったんです。
そして今は、Windows Updateを一時停止して様子を見ています。
停止期限が近づいたら、KB5124010の修正状況と「Windows 11 AC-3 不具合 修正」の最新情報を確認する予定です。そこで修正版が確認できれば、内容を見たうえで更新を再開するつもりです。
「昨日まで普通に使えていたのに、今日だけ突然ダメになった」。そんなときは、ソフトだけを疑う前に、その間にWindowsで何が変わったのかを振り返ってみてください。
