エコキュートの足元に赤茶色のサビを見つけたり、本体が以前より傾いているように感じたりすると、ちょっと気になりますよね。普段はお湯が普通に使えているだけに、わざわざ確認する機会も少ないものです。
エコキュートの足元に赤茶色のサビを見つけたり、本体が以前より傾いているように感じたりすると、気になりますよね。普段は問題なくお湯が使えていると、なかなか下部まで確認する機会はありません。
我が家では、13年使用した三菱のエコキュートを交換することになりました。業者さんと一緒に下部を確認すると、外側の鉄板が曲がり、本体を支える3本の支柱はサビでボロボロ。すでに折れている部分もありました。基板やポンプ、浴室リモコンを交換しながら使ってきただけに、土台の腐食で交換になるとは予想していませんでした。
エコキュートは、お湯が出ているから大丈夫とは限りません。普段見えにくい脚部や本体下部の腐食にも注意が必要です。
この記事では、13年目に本体交換となった実体験をもとに、サビが発生する原因や放置するリスク、お湯に混ざる赤水・黒いカスの原因、日頃の点検方法を紹介します。修理か買い替えか迷ったときの判断材料にしてください。
13年目のエコキュートを交換!想定外だった脚部のサビと腐食
エコキュートの交換というと、突然お湯が出なくなったり、リモコンにエラーが表示されたりする場面を想像する方が多いのではないでしょうか。我が家の場合は少し違いました。お湯は使えていたものの、貯湯タンクの様子に以前から気になる変化があったのです。
本体が傾いているように見えて下部を確認
使用していたのは三菱製の耐塩害仕様のエコキュートです。設置から13年が経過していましたが、それまで何度か部品交換をしながら使い続けていました。
あるとき、貯湯タンクを眺めていて、なんとなく本体が傾いているように感じました。最初は気のせいかとも思いましたが、毎日目にする設備ですから、いつもと違う様子は意外と気になるものです。
そこで業者さんに来てもらい、一緒に本体の下部を確認することにしました。ところが、そこで目にした状態は想像していた以上に深刻でした。
外側の鉄板は腐食によって変形し、内部の支柱もサビが進んでボロボロになっていました。写真を見ても分かるように、金属部分は大きく崩れ、地面には剥がれ落ちたサビの破片が散らばっています。単に表面が赤茶色に変色しているという状態ではありません。
本体を支えている3本の支柱が腐食し、すでに折れてしまっていたのです。
外から眺めているだけでは、ここまで傷んでいるとは気づきませんでした。普段はタンクの正面や側面を見ることが多く、下部まで意識して確認することはほとんどありません。今回の件で、見えにくい場所ほど注意が必要だと実感しました。
耐塩害仕様でも13年目に支柱が腐食
もうひとつ意外だったのが、設置していたエコキュートが耐塩害仕様だったことです。
海に近い地域では、潮風に含まれる塩分が金属部分に付着し、腐食を進める原因になることがあります。我が家も海に近い環境を考えて耐塩害仕様を選んでいましたが、13年目には支柱が折れるほどの腐食が見つかりました。
今回の腐食が潮風だけによるものとは断定できません。設置場所や風雨の当たり方、雨水の流れなど、複数の条件が関係している可能性があります。耐塩害仕様であっても、設置後の点検が欠かせないことを実感しました。
三菱電機も公式サイトで、耐塩害仕様であっても発錆に対して万全ではないと案内しています。定期的な水洗いや機器の点検、基礎部分の排水性確保なども注意事項に挙げられています。
基板やポンプを交換していたのに本体ごと交換
我が家では、これまでに基板、ポンプ、浴室リモコンを交換してきました。そのたびに修理して使い続けてきたので、今回も何とかなるのではと思っていたのが正直なところです。
しかし、今回はタンクを支える支柱そのものが腐食し、折れている状態でした。電気部品の交換とは違い、部分的な修理で使い続けるのは難しく、本体交換となりました。
ここまで傷んでいたことには驚きましたが、年末年始の寒い時期に突然お湯が使えなくなる前に気づけたのは幸いでした。エコキュートは、お湯の出方やリモコンの表示だけでなく、本体を支える部分の状態も確認しておきたいですね。
エコキュートの脚部やタンクが錆びる原因と放置するリスク
エコキュートは屋外に設置される設備なので、雨や湿気、気温の変化などの影響を受けながら毎日働いています。特に貯湯タンクは、お湯を蓄えた状態で長期間設置されるため、外装や固定部分の状態にも気を配りたいところです。
ただし、サビが見つかったからといって、すべてが同じ危険度というわけではありません。外装パネルの表面なのか、本体を支える脚部なのかによって、確認すべき内容が変わってきます。
エコキュートのサビが発生する主な原因
エコキュートのサビは、雨水や湿気、結露、塩分などが金属部分に影響することで発生します。屋外に設置されているため、長年使ううちに塗装や表面処理が劣化し、そこから腐食が進むこともあります。
特に本体下部は地面に近く、雨水の跳ね返りや湿気の影響を受けやすい場所です。配管からの水漏れや排水不良で周囲が濡れた状態になっている場合も、腐食につながる可能性があります。
サビが出ている場所によって危険度は違う
エコキュートのサビを見つけたときは、まずどの部分に発生しているかを確認しましょう。表面の変色だけなのか、金属そのものが崩れているのかでは、対応が大きく違います。
| サビが出ている場所 | 考えられる原因 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 外装パネル | 雨風・塗装の劣化・塩分 | 穴あきや変形がないか |
| 脚部・支柱 | 湿気・塩害・経年劣化 | 腐食や折れ、ぐらつき |
| アンカーボルト | 雨水・周辺の湿気 | 固定部分の腐食や緩み |
| 配管・接続部分 | 配管の劣化・水漏れ | 赤水や水滴、濡れ跡 |
特に注意したいのが、貯湯タンクを支えている脚部です。タンクは大量のお湯を蓄えるため、空の状態と満水に近い状態では重量が違います。その重量を支える脚部や固定金具が腐食してしまうと、外装の見た目だけでは済まない問題になります。
メーカーの据付工事説明書でも、貯湯ユニットの脚部はアンカーボルトで固定し、地震などによる転倒を防ぐよう指定されています。つまり、脚部は単なる飾りや補助部品ではありません。
脚部に深いサビや穴あき、変形、折れが見られる場合は、見た目だけで使用を判断せず、専門業者に点検を依頼してください。本体を揺らしたり、支柱を叩いたりして強度を確かめるのは避けましょう。
脚部のサビを放置するとどうなる?
外装の表面に小さなサビが出ているだけなら、直ちに重大な問題になるとは限りません。しかし、腐食が進んで金属の厚みが失われると、支柱や固定部分の強度が低下するおそれがあります。
脚部は貯湯タンクを支える重要な部分です。穴あきや変形、本体の傾き、ぐらつきが見られる場合は、地震などの揺れで不安定になる心配もあります。自分で強度を確かめようとせず、早めに専門業者へ点検を依頼してください。
エコキュートのお湯にサビや黒いカスが混ざる原因は?
ここまでは本体の外側や脚部のサビについて紹介しましたが、エコキュートのサビで気になるのが、蛇口やシャワーから出てくるお湯の色や異物です。
朝、キッチンでお湯を出したときに茶色っぽく濁っていたり、お風呂のお湯に黒い小さなカスが浮いていたりすると、タンク内部まで錆びているのではないかと心配になりますよね。
ただし、外側のサビと、お湯に混ざる異物は原因が同じとは限りません。ここは分けて考える必要があります。
蛇口から赤水が出る原因は配管のサビとは限らない
赤水とは、水やお湯が赤茶色に濁って見える状態です。鉄製の給水管や継手などに発生したサビが混ざるほか、水道工事や断水による水の流れの変化で、一時的に水道管内のサビが流れ出すこともあります。
赤水が出ても、エコキュートの貯湯タンク内部が錆びているとは限りません。水道本管や住宅内の給水配管、給湯側の接続部分など、原因はいくつか考えられます。キッチンの水側でも赤く濁るのか、お湯だけなのかを確認すると、原因を探る手がかりになります。
一時的な濁りなら、水を流すことで改善する場合もあります。ただし、赤水が繰り返し出たり、なかなか透明にならなかったりするときは、水道事業者や給湯設備の専門業者に相談してください。
黒いカスや粒状の異物が出る場合
浴槽にお湯を張ったとき、黒い小さな粒やカスが浮いていることもあります。原因としては、配管内の汚れやゴム製パッキン・ホースなどの劣化、水垢や沈殿物などが考えられます。
浴槽だけに出る場合は、ふろ配管や循環口のフィルター周辺も確認したいところです。キッチンや洗面所のお湯にも混ざるなら、給湯配管や設備全体の点検が必要になる場合があります。見た目だけで原因を決めつけず、繰り返し出るときは専門業者に相談しましょう。
赤水や黒い異物が繰り返し出る場合は、そのまま飲用や調理に使わず、原因を確認するまでは使用を控えて専門業者に相談しましょう。
赤水と黒いカスの違いを整理
| 気になる症状 | 考えられる原因 | 確認・相談先 |
|---|---|---|
| 赤茶色の水 | 給水管や配管の鉄サビ、水道工事の影響 | 水道事業者・給湯設備業者 |
| 黒い粒やカス | ゴム部材の劣化、配管内の汚れなど | 給湯設備業者 |
| 浴槽だけに異物が出る | ふろ配管や循環口周辺の汚れなど | 給湯設備業者 |
| お湯だけ濁る | 給湯側の配管や設備の異常など | 給湯設備業者 |
赤水や黒い異物が出たときは、原因を自己判断しないことが大切です。タンクの排水など普段のお手入れは取扱説明書に従い、分解や薬剤の使用は避けて、必要に応じて専門業者に点検を依頼しましょう。
エコキュートのサビを防ぐには?自分でできる点検と注意点
今回の交換を経験してから、エコキュートは設置して終わりではないと改めて感じました。毎日使っている設備だからこそ、故障してから慌てるのではなく、普段から状態を確認しておくことが大切です。
もちろん、専門業者のように内部まで確認する必要はありません。まずは外から見える範囲で、以前と違うところがないかを確認するだけでも、異変に気づくきっかけになります。
本体の下部や周囲を定期的に確認する
まずは貯湯タンクの下部を、無理のない範囲で確認してみましょう。脚部にサビが広がっていないか、本体の下に赤茶色の粉や金属片が落ちていないか、以前より傾いて見えないかがチェックのポイントです。
本体の周囲に物を置きすぎると、点検しにくくなるため、通風や作業スペースも確保しておきたいですね。カバーを外したり、本体を動かしたりせず、見えない部分は業者に確認してもらいましょう。
海に近い住宅や日本海側では設置環境にも注意
海に近い住宅では、潮風による塩分の付着が金属の腐食に関係することがあります。特に海岸に面した場所や、風が直接当たりやすい場所では、一般的な設置環境よりも注意したいところです。
海に近い住宅や、季節風・雨・雪の影響を受けやすい場所では、設置環境に応じた点検が大切です。日本海側や住宅の西側に設置している場合も、どの方向から風雨が当たりやすいかを確認しておくとよいでしょう。
三菱電機は耐塩害仕様について、定期的な水洗いや機器の点検などを案内しています。ただし、洗浄方法や対象部位は機種によって異なるため、取扱説明書やメーカーの指示に従ってください。電気部品や本体内部に水をかけるのは避けましょう。
交換後のサビ対策は施工業者に確認しておく
今回の交換を機に、新しいエコキュートの支柱にも錆止めを施せないかと考えています。同じような腐食を繰り返したくないからです。
ただし、市販の錆止めスプレーを自己判断で使うのは避けたいところです。部材や表面処理との相性があり、固定ボルトや電気部品、排水部分に薬剤が付着する心配もあります。施工業者に相談し、メーカーの仕様に合った防錆方法を確認してから対応したいと思います。
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普段の点検で確認しておきたいポイント
日頃の確認では、次のような点を意識しておくとよいでしょう。
- 貯湯タンクの脚部や支柱に赤茶色のサビが広がっていないか
- 本体の外装パネルに穴あきや変形が見られないか
- 以前と比べて本体が傾いて見えないか
- タンク周辺や配管の接続部分に水漏れの跡がないか
- 本体の下にサビの破片や金属片が落ちていないか
- リモコンにエラーが頻繁に表示されていないか
この程度なら、日常の掃除や屋外設備を眺めるついでに確認できます。大切なのは、一度だけ確認して終わりにするのではなく、季節の変わり目や定期的なメンテナンスのタイミングで、以前との違いを見ておくことです。
エコキュートの下部点検は、故障を見つけるためだけではありません。大きなトラブルになる前に異変に気づき、交換や修理の準備をするための大切な習慣です。
エコキュートのサビは修理できる?費用と寿命から交換を判断
エコキュートにサビを見つけたとき、気になるのは修理で直せるのか、それとも本体を交換しなければならないのかという点ではないでしょうか。
特に設置から10年以上経過している場合は、修理にお金をかけても、別の部品が故障する可能性があります。できれば無駄な出費は避けたいところですが、サビの場所によっては費用だけで判断できない問題もあります。
表面のサビと脚部の腐食では対応が違う
外装パネルの一部に小さなサビが出ている程度なら、腐食の範囲や部品の状態を確認したうえで、部分的な補修や部品交換で対応できる場合があります。
一方、貯湯タンクを支える脚部や支柱が深く腐食している場合は、簡単なサビ落としや塗装だけでは済みません。金属の厚みが失われ、強度が低下している可能性があるためです。
我が家の場合も、支柱が折れてしまっていたため、表面をきれいにすれば使い続けられるような状態ではありませんでした。業者さんと確認した結果、修理ではなく本体交換という判断になりました。
サビが見つかったときは、見た目をきれいにすることよりも、金属部分の強度が保たれているかを確認することが重要です。
修理費用と買い替え費用はどう考える?
修理費用は、故障した部品や腐食の範囲、作業内容によって異なります。脚部や支柱の腐食が進んでいる場合は、部品交換で対応できるのか、本体交換が必要なのかを業者に確認しましょう。
見積もりを取るときは、修理費用だけでなく、交換した場合の総額も比較しておくと判断しやすくなります。
| 比較項目 | 部分修理 | 本体交換 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 対象部品や作業範囲による | 機器と工事費が必要 |
| 対応できる状態 | 補修可能な部品の故障や劣化 | 構造部分の深刻な腐食や複数の不具合 |
| 今後の使用 | ほかの部品の状態も確認が必要 | 新しい機器で使用を再スタート |
| 検討したい条件 | 設置年数が比較的短く修理可能 | 10年以上経過し故障や腐食が重なっている |
修理費用だけを見ると、部分修理のほうが安く感じるかもしれません。しかし、10年以上使用した機器で、すでに基板やポンプなどを交換している場合は、これから先に必要になる修理も考えておきたいところです。
見積もりを依頼するときは、修理する場合の費用だけでなく、交換した場合の総額も確認しておくと比較しやすくなります。交換する場合は、本体価格だけでなく、既存機器の撤去費用、設置工事費、配管工事費なども含めて確認しましょう。
エコキュートの寿命は10年が交換検討の目安
エコキュートの寿命は使用環境やメンテナンスによって異なりますが、10年前後が交換を考えるひとつの目安です。10年を過ぎたら必ず故障するわけではなく、我が家でも13年間使用できました。ただし、年数が経つほど部品の劣化や故障の重なりには注意が必要です。
また、補修用部品の保有期間にも気を配りたいところです。日本冷凍空調工業会が案内する保有期間はおおむね10年ですが、これは製造打ち切り後の期間です。設置から10年という意味ではありません。古い機種では部品が入手できず、修理できない場合もあります。
10年を超えた機器で脚部のサビや水漏れ、頻繁なエラー表示などが重なっている場合は、修理だけでなく買い替えも視野に入れておくとよいでしょう。
サビを見つけたら交換を急ぐべきケース
脚部や支柱に穴あき・変形・深い腐食がある、本体が傾いている、水漏れが続いているといった場合は、早めに専門業者へ相談してください。設置から10年以上経過し、複数の故障や部品交換が重なっている場合も、修理だけでなく買い替えを含めて検討したいところです。
脚部の腐食や本体の傾きがある場合は、使用を続けてよいと自己判断しないでください。支柱を削ったり、自分で補強したりせず、業者に使用継続の可否を確認しましょう。
エコキュートのサビは早期発見が大切!設置後も下部の点検を忘れずに
エコキュートのサビは、外装の表面だけでなく、本体を支える脚部や支柱にも発生します。また、赤水や黒いカスが出た場合は、外側のサビとは別に、給水・給湯配管や内部部材の確認が必要です。
我が家では13年使用した三菱製の耐塩害仕様エコキュートを、脚部の腐食によって交換しました。お湯が使えていても、見えにくい部分では腐食が進んでいることがあります。
エコキュートは設置したら終わりではありません。海に近い住宅や風雨の影響を受けやすい場所では、耐塩害仕様でも定期的に下部や支柱の状態を確認しておきましょう。
本体の傾きや脚部のサビ、金属片の落下、水漏れなど、いつもと違う様子があれば専門業者に相談してください。突然の故障や交換で慌てないためにも、普段からエコキュートの足元に目を向けておきたいですね。


