21日の夜10時43分頃、北朝鮮は朝鮮中央通信を通じて、同国北西部の衛星発射場から、新型の衛星搭載ロケット「千里馬1型」を使用して、軍事偵察衛星「万里鏡1号」の打ち上げを行ったと発表しました。
最近の発射では、直接大陸間弾道ミサイルの開発に関連する技術が使用されたと報じられています。金正恩朝鮮労働党総書記もこの打ち上げに立ち会いました。
北朝鮮は軍事偵察衛星の発射について、「自衛権の合法的な権利の強化」と主張しており、今後、数個の追加の偵察衛星を早急に打ち上げる予定です。
21日、岸田首相は首相官邸で行われた記者団との会談で、「人工衛星と名乗っても、弾道ミサイル技術を使用した発射は、国連安全保障理事会の決議に明らかに違反している」として、北朝鮮を厳しく非難しました。
同様に、韓国のウォンシク国防相も19日のテレビ番組出演時に、北朝鮮が軍事偵察衛星を取得すれば、「監視能力が急激に向上し、韓国の軍事的な優位性が脅かされる可能性がある」との危機感を表明しました。
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