パリ五輪では、温室効果ガスの排出削減を目的として、選手村へのエアコンの設置が行われず、食事も肉の量を減らしたメニューが提供されました。しかし、この取り組みに対して各国の代表者から不満の声が上がり、対応が迫られました。
パリ五輪の運営委員会は、気候変動を「人類が直面する最大の課題」と位置づけ、大会に関連する温室効果ガスの排出量を過去の夏季大会の半分に削減するプロジェクトを推進しています。この削減結果は秋に発表される予定です。
具体的な対策として、「選手村へのエアコン設置見送り」や「肉を減らし、メニューの半分を菜食で構成する」などが実施されました。エアコンはエネルギー消費が多く、肉は牛などの家畜がメタンガスを排出するため、これらの措置が取られました。
しかし、各国から「コンディションを保てない」といった不満が相次ぎました。特にエアコンに関しては、開催前から苦情が続出し、一部の選手団は選手村に入らないことを選択しました。
結果的に、大会委員会は各国が自費で移動式エアコンを設置することを認め、アメリカ、日本、オーストラリア、フランスなどの先進国を中心にエアコンの手配が進められています。
